カットのこだわり

カット

他店でカットが上手くいかず
うちのホームページをみて
来てくださった店された方の
髪をみせていただくと、

多くが、
「ベースのカットでスタイルを作れない」
美容師さんの手によるものでした。

僕の経験では、美容師さんは
・接客+販売の技術で食べてる人
・職人技を磨いて食べてる人
の2タイプにわかれます。

僕は美容師の学校を出たあと
三宮のお店で勤務させてもらいました。

当時はバブルの名残りで、
三ノ宮のお店にこられるお客様は、

ワールドやジャバの社員さん、
高級ブランドやイタカジのお店
の方など、

オシャレな方が多く、
髪型へのこだわりも凄くて、

僕がハサミをもたせてもらうまで
○年以上かかりました。

ですが、学校の同期には
かなり早い時期からお客さんの
頭を切らしてもらってるヤツも
いました。

一概には言えないですが、

彼らが勤めていたお店は
・トーク重視
・店販の売上重視
の傾向がありました。

彼らは接遇や販売トークの
研修を受けていて、

店販ノルマがありました。

僕のところは、
「店販は買いたい人が買って
くれたらそれでいい」
というスタンスで、

とにかくカットの基本を
叩き込まれました。

「基本」

って定義があってないような
言葉なので、

慕容室の店長に聞いたら
100人が100人

「基本は大事」
というと思うんですが、

僕のところの店長は徹底していました。

例えば、これ

お客様の頭をデザインして、
どこを、
どのように切るか、

図面に落とし込む練習を
繰り返しました。

我々の世界では「展開図」といいますが

建築の設計図
洋服のパターン図

のようなものです。

このブロク

”おそらく展開図を理解して
正しいカットができる美容師は、
現役スタイリストの2%!

展開図なんて知りもしない美容師は、
現役スタイリストの70%!

と表現されていますが、

「学校で習うこと」
と、
「現場で使いこなせること」

の間には、とんでもない違い
があって、

それを正しくインストールする

基本が身につく

までお客さんの頭をさわらせないのが
店長の方針でした。

毎日ひたすたシャンプーして
掃除して、
店がおわってから、
カットの講習してもらって

仲間内でお互いの頭を
切り合いしながら
腕を磨く日々でした。

うちのマキも同じ環境で
カットの練習を重ねてきました。

トークを磨いた彼らのほうが
給料が上がってくのも
独立も早かったのですが、

もう、この世界にはいません。

  • 再現性がわるい
  • もちが悪い

多少の例外はありますが、
この手の問題は、

カットした美容師さんの
歩んできた道のり
にあると思います。

「店販ノルマをこなす販売スキル」

を磨くことを要求する風潮って
「カリスマ美容師」がもてはやされた
頃にでてきて、

今は、それが加速しているように
思われます。

そのことが「カットに失敗して」
悔しい思いをするお客様を
増やす原因になってるのかなあ、と。

個人的には、美容師は口ではなく
腕で勝負するべきやと思います。

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